2014年11月20日木曜日

発達外来って何。

娘4歳。息子2歳半。
発達外来の病院選びに悩んでいます。

発達障害関連の専門家は色々ですが、診断が下せるのは発達外来の小児科---児童精神科のお医者様だけです。
一方で、発達検査をするのは臨床心理士さんだったり言語聴覚士さんだったり、お医者様ではありません。
また、カウンセリングもたいていは臨床心理士さんが行います。

大きい病院だと、臨床心理士さんが常駐していて診断と同時に発達検査も受けられます。
近所の大学病院が、新しく発達外来と検査をしてくれるようになったのですが…。

知り合いの親子が、2歳半でちょっと変だ、と思って受診したさいにお医者様から「この子が自閉なわけないですよ!絶対違います!お母さんが甘やかしすぎるせいです、育てかたの問題ですっ」とか泣けるほど散々ど叱られたそうで。
でも結局3歳児検診で引っ掛かり、最終的に軽度知的障害及び自閉症の診断となったという話を聞いてからは、その病院は信用していないのです。

今までさくらが通ってた国立病院の先生も正直、何度か受診してるうちに「ここに来てる意味ってなんだろう」と思うようになってきて…。

児童精神科ってなんなんだろう。
「●●で困ってるんです」
「あ、それが自閉だから仕方ないです」
「・・・・」
じゃあ受診する意味ってなんなん。私働いてるし、ここ来るのも超貴重な時間なんですけど。

娘の知的障害は軽くなりつつはあるけれど、自閉症だけは一生付き合っていくことになるわけです。
でも「仕方ない」しか言ってくれないなら、受診する意味ってなんなん。

娘はまだ分かりやすく自閉だったからまだよかったですが、グレーの息子はどこ行っても
「歌うたえるじゃないですかー」
「言葉が出てるなら大丈夫ですよー」
「まぁ成長には幅がありますからー」
で、結局みんなの結論は、
「3歳まで待ってください」。

待つことの意味ってなんなん。
アメリカのドクターの講演会では、生後数ヶ月から赤ちゃんの目線を分析することで早くから自閉傾向が簡単に見分けられるとし、3歳までに療育をスタートすることが効果的である、3歳以降では効果はかなり落ちる、と主張してるのに、この違いは何?

子ども相手の仕事してて、「いや、あの子は多少特徴あるけど、自閉じゃないっしょー」と思ってた子たちが、年少(3~4歳)入って急に自閉っぽくなって孤立したり、噛みつきしたりっていうのを見てると、「特徴は確かにある程度あった」のに、専門家たちは「何を待って」「何を診たのか」心底疑問なのです。

それらグレーの子たちと比べると、息子はずっと濃いグレーだし、初語はオウム返し、同じ言葉を壊れたロボットみたいに延々繰り返してるのに、どこが普通なん。

同じ年代の子たちは「見て見て!elephant!」っておもちゃ見せながらニコニコしてんのに、それ聞いて「ミテミテ、elephant!ミテミテ、elephant!ミテミテ、elephant!」って無表情でひたすら言い続けてる子のどこが普通なん。

アルファベットと数字1~30は完璧に認識してるのに、ヒトとモノとは違う、娘はお姉ちゃん・お友達はヒトだってわかってきたの2歳過ぎからなんですが、普通じゃないっしょ、コレって。

フラストレーションを感じるのは、仕事で他の子たちとの違いをはっきり感じるから。
そしてその違いに、本人たちが大きくなったさい、悩んで、でもどうしたらいいかわからなくて、苦しんでるのを見てるから。

でも病院行ったって楽になるわけじゃない。
リハビリしたって変わるわけじゃない。
じゃあ受診しても意味なくない?

で、どの病院に通うか、それ以前に児童精神科にかかる意味がわからなくて、悩んでます。

友達から薦められたクリニックがあり、ググっても「いい先生!」と評判のようですが…やっぱ3歳前じゃダメかな…。ハァ…こんなにはっきり自閉症なのに、まぁ自閉症ってわかったところで、ナニしてくれるわけでもないから無意味なんだろうけども。

じゃああの人たちの仕事はなんなんだ。
ほんと疑問。

↓は、アメリカのドクターの講演会の動画です。日本語訳もありますので、よろしければぜひ。

Ami Klin: A new way to diagnose autism | Talk Video | TED.com

2 件のコメント:

あちゃこ さんのコメント...

お久しぶりです。
以前コメントさせていただいた者です。

うちの子供二人共、自閉症と診断されているのでロブさんのお気持ち、大変さは少しは分かります。

子供にとって何が一番良いのか毎日悩む日々ですね。
小3お兄ちゃんは知的に問題の無い広汎性発達障害。多動傾向あり。
小1の弟は知的障害持ちの自閉症です。(最近療育手帳貰いました。B判定です。)

診断を下したのは国立の先生です。たぶんロブさんと同じ先生です。
私も通い初めてしばらくは、毎回行く意味あるのかな?と疑問もありました。
でも今は通っていて良かったと思いますよ。
特に小学生になってから思うようになりました。
学校で困ったこととかあると、先生に相談してアドバイスたくさん貰いました。
この先生は学校関係に強いかもしれません。

ロブさんは海外に精通していて、たくさんの知識と情報をお持ちなので、私なんかよりたくさん自閉症のことを勉強されたのでしょう。
疑問に思われることもあるのですね。
私は自分のできる範囲でしか情報を得られないので、専門の先生の話は鵜呑み状態なのは間違いないです。

私は日本しか知らないので、日本に住む限り日本のやり方で、今ある制度を最大限に活用してやる!と役所に行ったりして話を聞いてきたこともあります。
実際にそれで手当を頂ける事を知りましたしね。

書いてて何か文章おかしくなってる…?
文才無くてすいませんm(._.)m

まだお子さんも小さくて不安が大きいと思います。
私も不安真っ只中です(笑)
成長が他の子より遅いけど、間違いなく成長してます。
子供の障害の事で何で?どうして?と悩むのはやめました。
やめたというより悩みすぎるのが良くないということです。私、それで体調崩しましたしね。

子供のペース、私のペースで日々過ごしてます。
本当の問題はこれからかもしれません。
今は子供が毎日笑顔で過ごせる環境を整えていくことを専念してます。学校とかね。

ロブさんも少し肩の力を抜いてみてください。
私はかなり抜いてますが(笑)
少し前の私はイライラ酷かったですしね。

大きなお世話だ!と思ったらご免なさい(;´д`)

ロブさん さんのコメント...

あちゃこさん>コメントありがとうございます(^^)大きなお世話だなんて、とんでもない!ずいぶん心が軽くなりました…(TT)

次男くん、判定出たんですね!
Bですか…でもムラがあってCかも?なボーダーなら、いっそBで手当もらえた方がいいですよね(^^;勝手に児相が言ってるだけだし!って(^^)


実は主人からも、あちゃこさんと同じようなことを言われました。
「リラックスしろ。今は子どもたちは別に困ってない。お前がまだありもしない問題を想像して悩みすぎてるだけだ」って。

トップにも書いてありますが、ダンナはADDでずっと問題抱えてて(?でいいのかな…本人は「周りが勝手に困って、勝手に怒ってる。何が悪いのか全然わかんない」らしいですが。小さな頃から怒られっぱなし、高校2回追い出されて、仕事もたいてい1~3か月で追い出されて、それでもケロっとして「俺は気にならないのに、周りが問題だって言う」と)。

実はダンナだけじゃなく、私の母に対しても幼稚園の頃から「わたしのママは、ことばが話せるだけの"うちゅうじん"だ」ってずっと信じてて。
「わたしの言ってることは、ママには伝わらない。わたしがそばにいても、ママ(のきもち)はここにいない。ママはママだけのせかいにいる。わたしがかなしくても、うれしくても、ママは気にしない」って。

大きくなって自分が小学生教えるようになった頃も、他人とちょっと違う子は煙たがられるのを現場で見てて(そうでない子ももちろんいましたが)。

色々見聞きしてきた分、勝手にそれらの問題を自分の子に重ねて、悩んでるんだと思います。
あちゃこさんみたいに、もっと素直に専門家の先生たちを信じればいいのに、頭でっかちになってるんでしょうね。

ダンナからは「悩まず、ちょっと休め」と言われ、最近はかなり自由時間をもらっているんですが、「ちょっ、聞いてた!?ちゃんと指示カード見た!?」という、やっぱり気持ちがあちこちに逸れるダンナなので、仕事上のミスがないように、こちらが気をつけないといけないADD…(苦笑)
でも彼なりに頑張ってくれているので、そこはとても感謝しています。

肩の力を抜くの、必要ですよね。
病院も、もう少し大きくなって問題が起きたときのために、と思って気楽に考えようと思います。
アドレスありがとうございましたっ(^o^)