2011年12月31日土曜日

ヤクルトレディ、やってみて、辞めました

ずいぶん前のことになりますが、ヤクルトレディについて検索されてこちらを読まれている方が多いようですので、続きを書きます。

ヤクルトレディ、結局少しトライして辞めました。

結論から言いますと、全くもって採算は合いません。


ふつうに考えて、やっぱり収入のいいコースにいる先輩は、辞めません。
辞めないから、新人はどうしても収入の悪いコースではじめ、自分で顧客開拓することになります。
赤字で続けてる先輩もいました。
「お客さんと仲良くなったから、辞めづらくて」
すみません、私は労働力に見合わない仕事はしたくないです。
会社のために働くの大好き!残業苦にならない!タイプの人なら、たぶん気に入るかな?
でも私はそういったタイプの人間ではないので・・・。

ただ、周りはみんな子持ちなので、子供が病気だとかそういうので気を遣わなくていい、というメリットはあります。でもそれだけです。

もう少し整理して書きますね。


<ヤクルトレディのいいところ>
・ママさんの多い職場なので、子供のことで気を遣わなくていい。
・時間帯がいい。(大体9時〜15時)

<ヤクルトレディのわるいところ>
・雇用形態が「請負」なので、会社側はいつでも首を切れる。
(実は妊娠発覚を告げると同時に「今日で辞めてください。明日から来なくていいです」と言われました。でも請負契約なので、そのまま受け入れるしかありませんでした)
・雇用形態が「請負」なので、こちらが妊娠しても産休・育休手当はない。
(パートで同じ時間分働いていれば、社会保険加入対象となり、産休・育休手当がもらえますが、ヤクルトレディは全くもらえない)
・ガソリン代諸々差し引いたら、収入はよくても2、3万の人がほとんど。
8万円以上稼ぐ人は稀。いても短時間で稼げるコースを辞めるはずはないので、ほとんどの人が時間数・労働力に見合う収入はもらってない。
・ではなぜ辞めないのか。続けてる人の理由は、お客さんと仲良くなったから、ヤクルトレディ同士仲良くなったから等々、感情論が強い気がする。でも再度言います。労働力には絶っっ対に見合わない仕事です。時給750円で働く方がマシだと思います。


今は自営業を始めて人を雇う側になったので、また違う視点でこのことを考えられるようになりました。
請負契約で働いてくれる人がいたら、雇い主としてはこんなに助かることはないのです。だって、「顧客が減る=収入が減る→働き手に払う金額」を減らしてもいいんですから。
つまり、ヤクルトとらなくなるお客さんが出てきたら、打撃を一番受けるのはだれか。
売り手のヤクルトレディなんですよね。

だから、私個人の意見としては、ヤクルトレディとは、子持ちで仕事がなかなか見つからないお母さんの弱みをよく知った上での、上手い働き手確保の方法だな、と思います。

わかっていても、それでも、働かなければならないお母さんもいるわけで、そして、なかなか子持ちのお母さんを受け入れてくれる職場はないことを考えると、なんとも苦々しい気持ちになります。


でも低い収入でも「ヤクルトレディ楽しい!」って人もいたので、チャレンジしてみるのもいいかも?



※2014年1月投稿(記事の関連上、日付は2011年としました)