2014年11月8日土曜日

「外国人、お断り」

ダンナはずいぶん前から通いたがってたんですが、なかなか時間がなくて通えなかったスポーツジム。

今はあんな太ってますが;、若い頃は一時期ジムのインストラクターをしていたので、「スポーツするならジム!いいマシンが充実してるとこ!」と、二人であれこれ検討して近所のジムがよさそうだということに。

初日の説明は私がついていって通訳するつもりでしたが、子どももいて落ち着かないし、昨日、一足先に説明の予習と書類をもらうために、近所のスポーツジムを訪ねました。

そしたら開口一番、
「すみません、外国人の方はちょっと…ご遠慮いただいてます」




は?




「いえ、コミュニケーション取れない方は…じゃあご家族で加入して、奥様も毎回来てもらえます?だったら入れないこともないですが」





なに言ってんの?




「マシンの説明してもわからないってことですよね?そういう方は…」
「でもインストラクターしてましたし、マシンのことはわかりますが」
「はぁ…でも何かあったとき、コミュニケーション取れませんよね…そういうのはこちらも困りますので…」


カナダにいた頃、実は私もスポーツジムに何度か通ったことがあります。向こうではジムの数はもっと多くて、気軽に通える雰囲気です。だからか、欧米人はジム好きなイメージがあります。

そこで私は、英語が下手なことを理由に断られたことはありません。
むしろ一生懸命説明してもらって、こっちも一生懸命聞いて、よくわからなくて申し訳なさそうにしてると「大丈夫大丈夫!」と慰められたこともあって、その優しさが嬉しかったことも。


あまりに腹がたってフツフツと「そっちが迷惑なら、じゃあやめておきますわ」といい放つと、向こうもマズイと思ったのか「ちょっとマネージャー呼んできますね。インストラクターされてたなら、まぁ加入できなくもないかもしれません」

ダンナはすごく楽しみにしてたし、ここで私がキレて通いにくくなったらかわいそうだ。落ち着け。

そう言い聞かせて待っていると、マネージャー登場。
「初日の説明に奥様来ていただけるなら大丈夫ですよ。インストラクターされてたなら、大体マシンのことはわかるでしょうし」
「受付の方はそうは言いませんでしたが」
「えっ……はぁ…」
「開口一番、外国人の方はちょっとと、断られましたが」
「はぁ…まぁ…」

迷惑がられながらでも通いたいんだろうか。こんな嫌がられながら受けるサービスってどうなん。
「ご迷惑なら結構ですっっ!!!!!!こっちから願い下げですからっっ!!!!!!」

はぁ…結局怒ってしまった…(反省)

ジムでて、本部に一本電話して愚痴を聞いてもらいました。(クレームじゃないYO!愚痴っただけだYO!)
丁重に謝罪を受けましたが、それでも「インストラクターされてたなら」って部分をわりと強調していたし、「マニュアル通りの対応をした結果云々」だったので、基本的に日本語十分話せない外国人はお断りなんだな。

何かあったときのためってのはわからなくもないですが、じゃあ逆に、私たちが海外行って「日本人は英語下手だからお断り」って、"顔も見ずに"断られたら、腹立ちませんか。

「外国人お断り」の他の代表例は温泉。これは訴訟にもなっています。

小樽温泉入浴拒否問題
http://www.debito.org/nihongotimeline.html#dare

この訴訟のことを知ったのは日本に帰国したばかり、約4年前です。
当時は「訴訟までするってすごいね~」なんてのんきに話してて、ろくに内容読んでませんでしたが、今なら屈辱感わかるわー。あの衝撃と悔しさ、どうして?という素朴な疑問と納得できない回答。
しかも訴訟後もなお、田舎の温泉では「外国人お断り」はよくあるらしく、ネット上の英語のカキコミをいまだに見かけます。

これから長く日本に住んでたら、また同じようなことがあるのかな。
うちの子らは外国人だけじゃなくて障害もあるのに、どうすんだ。見た目バリバリ日本人だったのは、せめてもの救い?になるのかな…?

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