2010年8月2日月曜日

メキシコへの道~エルモシージョ編②

蚊の多いこの季節、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

日本の我が家では、冬以外は年中蚊まみれの生活なんですが、
蚊取り線香という素晴らしい発明品のおかげで、なんとか凌いでいます。

「メキシコにも蚊取り線香あるよー」と聞いていたので、
こちらには持ってこなかったんですが、どうやらメキシコ産のは煙たいだけで、
あまり効果がないんだとか。

メキシカン・蚊が強いのか、蚊取り線香の作りが大雑把なのか、
まぁ正直、両方じゃないかなと思いながら、
こちらでも蚊の多い夏(=ほぼ一年中)を過ごしています。

でも一応、ムヒは持ってきたんだよー。

このスーっと感の後に消えるカユみ!わたいは結構スキですv

フリオがやたらカユがるので塗ってあげたら、
「余計にカユいぞ、コレ!!!」
と逆ギレされた上に、壁にこすりつけて落としやがりました。

「ア、アホか!それはそういう薬なの!その後にカユみが引くの!」
「カユみ止めのくせに、さらにカユくなるなんて、
んな意味のわからん薬あるか!」

蚊取り線香といい、ムヒといい、蚊帳もあるし、
絶対、日本のが蚊対策に本気だと思う。

でもなんだかんだで、いまやフリオもムヒっ子です☆


さて、旅も終わりに近づいてきました。
最後の乗継地・エルモシージョ。
実はここで、意外なことが起きたんです。





入国審査を終え、ゲート前で飛行機を待っていると、
スーツケースを引いた一人の中年女性が、私の名前を呼んで、話しかけてきました。

なんでわたいの名前知ってるの?
てか、誰。

身振り手振りで何かを伝えようとしていて、
私も一生懸命、相手の言うことを聞き取ろうとするのですが、
いかんせん、スペイン語。

何を言ってるんだか、さっぱりわからない。

ちょっと待て。
こういう時のための電子辞書。



少し高かったんですが、絶対必要になるだろうと、
もともと持っていた電子辞書にスペイン語の機能を追加しておきました。
もの珍しげに電子辞書を眺める女性に、単語を押すように促すと、

「tia=叔母」
「amiga=友達」
「ayuda=手伝い、助け」

の文字が。そして、

「Tu、Julio」(あなた、フリオ)
と。

そういえば!
エルモシージョにはフリオの親戚が住んでいると聞きました。
初めは、こちらでも1泊する予定だったのですが、
私の体調を考え、キャンセルすることになったのです。

「でも顔だけ見に行くから!」と言われ、どうやって。と思っていたのですが、
まさかこんな形で接触することになろうとは。
彼女は、どうやら叔母さんの友達のようなのです。

セキュリティーチェックの方を指差すので、そちらを見てみると、遠い扉の向こうで、
これまた1人の女性と、数人の老若男女が手を振っています。


アレ、結構人数多くね?

すると場内アナウンスでも、私の名前が流れました。
叔母さんの友達が職員の人のところまで連れて行ってくれ、
事情を説明してくれたようですが、首を振られます。
なんとかセキュリティーチェックの向こう側へ行けないか、交渉してくれたようです。

やっぱいくらメヒコでもそれは無理よねー;と思い、手紙なら渡してくれるかと、
紙を千切って、辞書を片手に、滞在できなくて申し訳ないこと、
いつか必ず、フリオと一緒に訪れたい旨を書き記し、叔母さんの友達に見せました。

彼女は私の意図がわかったようで、
こちらをちらちら見ているセキュリティーの人に手紙を渡してくれました。

そして、その手紙は向こう側に。
遠くで、うんうん、と頷いている姿が見え、ほっとして手を振り、席に戻ります。

すると、叔母さんの友達が「ちょっと待ってて」という仕草をし、
再びセキュリティーの方へ行きました。

見ていると、セキュリティーのベルトコンベアーを通り抜けた
ビニール袋をピックアップし、ハイ、と私に手渡します。
首を傾げて中を開けると、ジュースとベビー服が入っていました。

どうやら、叔母さんがセキュリティーの人に頼んだようで、
ビニール袋に入ったプレゼントだけ、通り抜けてきたようなのです。

なんてあったけぇ国なんだ、メヒコ!!!(むしろ灼熱)
ラファエロ一家といい、長い長い旅路の中、
メキシコ人のあたたかさに、何度も胸を打たれました。

出発時間10分前になり、搭乗が始まります。(超のんびり!)
どうやら叔母さんの友達もチワワに用事があるようで、一緒に飛行機へ乗り込みます。

彼女は少し英語ができるようで、彼女は3人の子どもがいること、
今回は仕事でチワワへ行くこと、などを聞きました。


この後、約1時間のフライトを終えれば、ようやくチワワに到着です。

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