2015年1月21日水曜日

入園前の療育施設★超スパルタ的療育

去年は娘、今年は息子でお世話になっている、市営の母子通園の療育施設。
普通は未満児(年少未満の子ども)が通っていて、常勤は保育士さんのみの簡易施設ですが、月2回ほど臨床心理士さんがみえてペアレントトレーニングをします。


去年までの主任保育士さんはとても自閉症児の扱いに慣れていて、多動だろうが聞き分けない子だろうが無言の子だろうが、すぐ打ち解けて仲良くしてくれました。お母さんたちとも積極的に話しをしてくれて、精神的に支えられたこともしばしば・・・。
去年は今年とは比べ物にならないくらい忙しかったので、あの先生でなかったら通えてなかったもと思うくらい。


ただ主任保育士さんは3年ごとの持ち回りらしく、その保育士さんは去年まで。今年は別の保育園から主任保育士さんがやってきました。
(とは言っても昔から加配(障害児枠)のある保育園からの異動だし、「自閉症児なんて見たことも聞いたこともない」わけではない、と思うのですが・・・)

もうひとりのベテラン保育士さんが退職されたこともあり、現在は新人の先生2人、20年勤務の先生1人、新しい主任さん1人の4人体制です。


20年勤務の先生は、去年までの主任保育士さんと明らかに仲が悪く、見ているこっちがヒヤヒヤするほどでした。

去年までの主任保育士さんは、「自閉症児が楽しく通えること」に重点を置いていて、あまり厳しいルールやきつくあたることは一度もありませんでしたが、それが20年先生は気に入らないようで、「できないんだから、もっとビシビシ言わなきゃダメ!もっとルールを守らせるべき!」を全面に押し出していました。


忘れもしません、娘の登園初日、娘は集団を前にストレス?を感じたのか、ものすごい多動になってしまい、なにひとつ耳を貸せなかったほど。ずっとあさっての方を向き、訳のわからない奇声をあげながら、ひたすらウロウロしていました。

そこへ来た20年先生、「トイレに入るなら、ちゃんとスリッパはいて」「脱いだら揃えて」「ほら、人の話を聞いて」

いやいやいやいや・・・・。

それ初日からできる2歳はいるのか?
健常児でも難しくね?

さすがに可哀想になって、「すみません、初日なのでまだ勝手がよくわかりません。本人の気持ちが落ち着くまで待ってもらえませんか。追々教えていきますので・・・」
「じゃあお母さん、なんのためにここ来たんですか?」


当時は「そんなもんか」と厳しく躾ようとしましたが、いま考えると「週1日ですぐできる子なんかいないだろ」というのが、正直な感想。


その20年先生が今年は実質仕切っているので、今年の療育は超・スパルタです。


多動の子が話を聞けずに走りまわっていると、「静かにしなさい!座って!」

新人保育士さんが「本を読みますよー」「あ、ぼくもほしい!」「先生が先です」「ぼくも読みたい!」「ダメ、先生が先だから!取らない!貸しなさい!」「うわーん!」

リズム遊びで歌に合わせて転がるさいは、「腕をまっすぐ上にあげて!足をクロスさせて転がって!」

それを見ている主任保育士さんはむしろ空気のようで、なんか大人しい子とは関わってるけど、暴れる子、やんちゃな子は他人任せで傍観・・・。


数字を黙々と並べる子の横で、お手玉を数字の上に乗せる主任さん。
お手玉をその子が無言でどかすと、「かくれんぼだよーvv」とさらに乗せ続け、そしてどかされるの繰り返し。
その子が主任先生に背を向け、別のところで並べ始めると、また乗せ始めるのでいい加減その子はお手玉を全部放り投げて「・・・・!!!!!」ってブチキレるし。

いや、それ最初から嫌がってんじゃね・・・?
彼らは嫌でも嫌と言えず、行動で表すこともしばしば。その辺察してあげないと、ますます1人遊びになってしまうんじゃないかと・・・。


わかってます、まだ新体制になったばかりだし、色々文句言うべきじゃないって、わかってます!


でも聞きたい。


多動で話聞かない2歳児にキレる保育士がどこにいるん?2歳児なんて、健常でも座って話聞けない子いっぱいいるよ?
大体、多動の子は概して脳機能に障害があるので(前頭葉が通常より小さく、行動をコントロールするドーパミン量が圧倒的に少ない)、「じっとしなきゃ」とわかったとしてもできないんです。
それは、足の不自由な子に「走れ!」って言ってるのと一緒なんだって、自覚あるのかな?だから療育来てるんですけど?


大体、子どもと本の取り合いする保育士がどこにいるん?
「じゃあ、ちょっと待ってて。待ってたら本あげるからね」っていう「我慢(待つこと)」→「ご褒美(欲しい本)」の関係ぐらい、自閉症児トレーニングの基本中の基本、子ども対応でもよく使われる手だと私は思ってたんですが・・・。
そんな詳しい知識なくても、少し自閉症関係の本を読むなり歩み寄りの姿勢があれば、できることじゃないの?


それに腕をまっすぐ上にあげて足クロスさせて転がれる2、3歳児がいたら教えてほしい。オリンピック選手か。
未満児なんて、健常児含めて楽しくコロコロ転がれてキャッキャ喜べたら、それでオッケーじゃない?


今の療育の先生がたは、健常の未満児をご存知だろうかと疑いたくなるのです。
「障害児だからできない」って勘違いしてるんじゃ?
健常児でもできるわけないって!
ましてや発達がゆっくりな子どもたちは、健常児よりできないことはとても多いんですよね。
それを仮にも「療育の先生」が、責めたり、怒ったり、苛立ったりしていいの?
言うなら、足し算もわからない子たちに「どうして掛け算ができないんだ!」と怒るのは間違ってるんじゃないの?


私の中で、子どもの目標設定はとても重要です。

「手助けされれば、できなくもない」
「頑張れば、自分でできなくもない」
「やると楽しい」

これは守らなきゃいけないと思ってるんですが、今の療育先じゃ、

「手助けされても難しい」
「頑張ったところでできない」
「怒られる」

それでいいの・・・?!


いや、色んな面でとっても頑張ってくださっているとは思うんです。
行けばニコニコして「息子ちゃん、おはよー(^^)」と挨拶してくださるし、こんな文句を胸に抱えるのは申し訳ないぐらい。


それでも細々「それいいの?」と思う対応も結構多くて・・・。
やっぱ臨床心理士さん、常勤で来てもらった方がいいんじゃ?
でも臨床心理士さんが常勤になると、かなりの確率で有料になるだろうし・・・。
いま療育が無料なのは続けてほしいしなぁ。


悶々と悩んでいましたが、先日、国立病院の発達外来に行ってきたので、先生にその話をしてみました。


というところで、続く。


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