2015年1月5日月曜日

自閉症のトイレトレーニング

この冬休みの間に、ようやく娘のオムツが取れました。やったー!
4歳4か月、この1年間、長かったです・・・(。´Д⊂)

途中、焦る気持ちもありましたが、色々勉強していく中で「オムツが外れるのは、脳の"尿意を感じる"という機能が完成してから」ということを知ってからは、のんびり構えることができました。

ちょうどトイレトレーニングをしている子たち(2歳台)と接していると、本当にびっくりするぐらいはっきりと、彼らは「あ、オシッコ」と感じる瞬間がわかってくるし、尿意さえわかれば、1~2か月で「オシッコ」と(事前事後問わず)伝えることが出来てしまうんですね!

すごいなー。
子どもって、もうこんなトシからヒトなんだなー。

ということで、自閉症娘のトイレトレーニングの記録をば。
これからトレーニングされる方は参考にしください(^o^)/




●まずは「オシッコ」を知る

娘は知的障害もあり、まずは「オシッコとは何か」から教え始めました。

場所に対するトラウマはありませんでしたが、知り合いの中には「水まわりの雰囲気が嫌」とか「新しい場所が嫌」とかで、療育先で「トイレの見学」から始める子たちも。

でもこれは自閉症なくても、怖がる子もいますけどね;怖がらせない環境作りは大事!

オシッコというブツを見せるため、飲み物を飲む時間を決め、排尿までの時間を調べて、オシッコが出そうな時間にトイレへ連れて行きます。
もし嫌がらなければ、一番オシッコが出やすい朝イチでトイレへ連れていくのも有効です。

うまく出たら(10回中1、2回ぐらいでしたが;)、「これ!オシッコだね☆」
娘はぼんやり宙を見つめ、無反応・・・。
それでもそれを3か月ちょっと続けた頃には、上手く出ると「あ」と、たまーに反応してくれるようになりました。


●尿意と言葉

排尿前も、ちょっとムズムズしているような!?
どうなの!?尿意なの!?と、わかってるんだかわかってないんだか、とても曖昧な感じでした。

でも考えてみれば当然ですよね。
娘は、モノ以外=「抽象的なもの」を認識するのがとても苦手(「ニコニコ・嬉しい」と「プンプン・怒ってる」が、3歳の発達検査では判別できませんでした)。
尿意なんて目に見えないもの、わかるのには時間がかかりました。

ましてやわかったとしても、自発的に伝えるなんて、とっても難しいです。
娘は感覚が鈍い方だったので、オシッコだだ漏れのままウロウロ、それを言葉で「オシッコ」と、漏れた後に言えるようになるまでには、半年以上かかりました。

途中、トイレを嫌がることもありました。
面倒くさいのが原因でしたが・・・それが1、2か月くらい。

でも「あ、これは尿意わかってるな」と、はっきりこちらもわかるようになってからは、自分から予告できるようになり、オムツが外れるまで早かったです。


●いつからパンツ?

療育先や保育園では「濡れた感覚がわかった方がいい」と、かなり早い段階からパンツにしていました。

でもダンナの考えとしては「尿意がわかれば自然に取れるんだから、「濡れてる感覚」云々はオムツトレーニングには関係ないよ。どうして日本人は、そういう医学的な根拠もないことを信じるワケ?」と呆れ顔・・・・。

確かに調べると、「濡れた感覚」がオムツトレーニングに有効、というのはお母さんや保育士さんたちの主観であったり、科学的に実証されてないただの民間アンケートだったり、実は医学的根拠はありません。

ただ、「尿意はわかってるけど面倒くさいから」という理由でトイレ行ってくれないなら、パンツにしても有効だと思います。
オムツだとトイレ行かなくてもいいですもんね(^^;

そうでない限り、尿意がわからないうちからパンツにする理由はないかなぁと思います。


●お母さんが辛くないことが大事

特に発達障害があると、ちゃんと伝わらなかったり上手くいかなかったりでお母さんの気持ちが落ち着かないことも多いです。

お母さんが疲れてしまうくらいなら、無理せず、とりあえずオムツで尿意機能の発達を待ってもいいんじゃないでしょうか。

娘を見ていて感じたのは、尿意を感じる機能の発達がとてもゆっくりだったということ。
これは脳機能の発達なんだから、「発達障害」があれば当然ですよね;
それより大事なのは、「お母さんが辛くないこと」です。

発達障害への支援のひとつに、家族支援という考えがあります。
発達障害の子を持つ親は、定型発達の子を持つ親より、かなり高い確率で抑うつ傾向があります。

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抑うつ域に入っているのがアスペのお母さんで4 割くらい、一般のお母さん で2 割くらい。(中略)
重度抑うつ域。広汎性 発達障害の子のお母さんでだいたい1 割くらい。これは一般の母親では1%くらい。これは かなり明確にうつ状態と言っていいくらいの点数です。これくらいの差があるということ です。

平成21年度厚生労働科学研究費補助金 障害保健福祉総合研究成果発表会報告書
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だから、頑張らなくていいです。
もうこんなに頑張ってるんだから、家ではオムツでもいいです。
とってもゆっくりだけれど、尿意機能はちゃんと発達しています。
だからその成長を待ってあげてもいいと思います。


こんなところでしょうか。
はー・・・でも次はけんじだぜ・・・。
彼はまだ漏れると「濡れた!」ってわかるし伝えてくれるので、もう少し楽かな!?

2 件のコメント:

あちゃこ さんのコメント...

こんにちは。

さくらちゃんのオムツ卒業おめでとうございます!
長い道のりでしたね。
私も自分の子供のトイレトレーニングを思い出しました。
広汎性発達障害の長男はさくらちゃんと同じくらいにオムツ取れました。
知的障害アリの次男は長男より少し早く取れたんですが、6歳10ヶ月現在、トイレの失敗は未だにあります。
尿意は分かってるのにいつもギリギリなので、トイレに入ってズボンを下げている間に間に合わず・・・こんなことしょっちゅうです。

長男は失敗が怖いタイプなのか、一度失敗してそれが怖いと感じたら、同じ失敗は殆どしません。
ダダ漏れだったオシッコは、成功し始めてからピタッと止まりました。それどころかトイレに行かないと不安で1時間おきにトイレ行くようになってました。
次男は失敗もなんのその。トイレは失敗しても次に繋がらなくて、未だに失敗の連続。
幸い学校では失敗してないようですが、ランドセルに予備のパンツは持たせてます。


ロブさんの記事の抑うつの部分を読んで、私も危ないなぁと思いました。

過去を振り返れば、精神的に不安定になって落ち込む事が何度もありました。
情緒不安定になって一時的ですが病院にも通いました。
今のところ鬱と診断されるようなことはありませんが、今後ならないという保障もありません。
なるべく溜め込まないで、同じ悩みをもった人たちとお互いの悩みを話し合ったり、適切なアドバイスを貰える人に相談したりと、悩みを吐き出すかのように発散しています。


明日は国立の先生のとこに行く日なので、進級に向けての話し合いしてきます。
内容は今までとたいして変わらないだろうけど、お兄ちゃんに関しては小学3年生だけど、中学の進学のことを話します。
前回に中学と高校のことをかじり程度に聞いたので、そこんところを詳しく聞いてきます。
気が早いだろ!思いますが、子供の成長はあっという間ですよ・・・。
今のうちに心構えしとかないと、状況に心身がついて行けなくて、また情緒不安定になりかねないです、私(汗)


頑張り過ぎずに適度に頑張ります!

ロブさん さんのコメント...

あちゃこさん>コメントありがとうございます(^^)

オムツ取れましたー☆
実はダンナが小学校入るまでオムツ取れなかったらしく(理由:トイレ行くのが面倒くさいから・・・。彼もギリギリまでトイレ行かなかったらしいです。「ほら漏らしたー。だからオムツのがいいじゃん!」と親を説得してたとか;)、さくらも同じになったらどうしよう、と心配してましたが、今のところ大丈夫な様子です=3
しょっちゅう行かれるのも出かけるさいは大変だし、ギリギリまで行ってくれないのも困るし、いろいろですね。


あちゃこさんも、うつっぽい時期があったんですね。
でも、やっぱりなりますよね・・・。大変ですもんorz

実は私も一時期、病院にかかりました。
とある発達障害の集まりでスタッフをさせていただく機会があったのですが、大学教授主催だったので、こっそり親御さんたちにBDI-Ⅱ(抑うつチェック)をお願いしました。
17点以上が抑うつ域で、やっぱり参加者の半分ぐらいの方々が該当したのですが、後から私も隠れてチェックしてみたら48点という高得点が出てしまい、スタッフは辞退して通院・投薬も受けました。

アスペの子を持つ知り合いのお母さんも、普段すごく明るいのに一時期は精神科かかって薬もらってたと聞いて、みんな通る道!?なのか!?って(^^;

今はほぼ回復しましたが、頓服でたまーに薬飲むときもあります。
ほんと、心配は絶えませんよね。

私にとっての問題は今のところダンナだけですが、子どもたちも大きくなったらどうなることやら・・・ウウウ(胃痛)
悩みを吐き出して発散、すごくよくわかります。先月、親の会に参加して痛感しました(>_<)

頑張りすぎない、大事ですよね!
中学進学について、いいアドバイスが聞けるといいですね☆