2013年9月26日木曜日

「自閉症+きょうだい=?」の解答

娘のことばっかで、息子に申し訳ない!
息子は・・・1歳3ヶ月にして、服サイズ90(3歳児くらい)、他の歳上の子と比べても明らかに体格ががっちりしています。いまのところ、息子より「ゴツイ」未就園児は見たことがない(親バカ)
そのわりに臆病なんですが、最近になってわかった特徴が、すごい「目立ちたがり屋」という・・・誰に似たかはわからんのですが、みんなに注目されるの大好き!

みんなが集まっているのを見かけようもんなら、何かにつけて「やれやれ、オレの出番か・・・」と、前に出てきて胸はって咳払い、テキな。
呼んでねー!息子ちゃん、あんた言葉も話さないうちから、ナニ説教たれる気!?
そんな息子ちゃんです。


息子が1歳前後の頃から、娘とも遊びたがって自分から関わろうとするのですが、娘は知らんふり。むしろ関わられるのを嫌がって押しのけたり突き飛ばしたり。
それくらいなら普通に娘を叱ったり止めたりするんですが、困ったのが「おもちゃの共有」。
「いっしょに」というのが自閉症児はすごく苦手なので、臨床心理士さんや言語聴覚士さん等はみんな口を揃えて「最初は大人との関わりに慣れてから、子どもと関わるようにしましょう。おもちゃを独占したがったら、させてあげてください。「他人が一緒にいてもいい」ところから慣れましょう」が、最初のステップ。


ところが、1歳になったばかりの息子にそんなこと言ったって、わかりっこないわけです。


息子を止めてしまえば、娘と関わっちゃいけないの?と、誤解される。
じゃあさ娘に「いっしょに」を教え込む?
そうすると、息子が近づくたびに「いっしょに」を強要されると思って、今度は娘が息子を嫌ってしまう。

息子が娘に懐こうとすればするほど、この問題はとても難しく、私たちは頭を悩ませていました。

療育先には定期的に専門家の方が個別相談にのってくれるので、その度に同じ話をしましたが、みなさんかなり戸惑われ・・・「難しいですね・・・」「今はできるだけ距離を取らせるしか・・・」と、曖昧な回答が返ってくるだけでした。


ただ、とある心理士さんから「かかりつけの児童精神科のお医者さまに聞かれるのが一番と思います。医師が、私たち専門家の中のトップですから」とアドバイスいただきました。
ちょうど娘の3歳児検診のさいに、一度診てもらった国立病院の医師が来る話を聞いていたので、そちらに相談することに。

お医者さまに事情を話し、どう関わっていけばいいか聞いたところ、さすがトップです!自信マンマン、今までの専門家の方々の不安げな表情なんて微塵もなく!



「あ、それは無理です^ ^」



笑顔で、どキッパリ☆断言☆

「娘ちゃんは、まだ共有できませんから。ほら、今も人見てないで、モノに夢中でしょ?(お医者さんの器具に夢中になりながら、奇声をあげる娘)モノに熱中しやすいんですよね。熱中しちゃうと、周りの人を人として見ることができませんから。娘ちゃんには無理です」
「下の子の方が、1年もしないうちに娘ちゃんの成長を追い抜くでしょうね。だから、彼が自分で娘ちゃんとの関わり方を学んでいきます。自分のモノを取られたら、お母さんに助けを求めるとか、ね。まぁ今はできるだけ離して遊ぶ、ぐらいしかできないですよ。彼はこれから先、長い人生のなかでずっと彼女と関わっていくんですよ。まだまだこれからです」


誰だ、娘が医者にかかる前、彼女をヤブ医とかビミョウとか言ったのはorz
いちいち正解すぎてブチのめされた感・・・。
そうですよね、娘と息子の関係はまだ1年弱。
まだまだこれから、なんだな・・・。

息子が人との関わり方を間違って覚えないか心配、とも聞きましたが、「大丈夫大丈夫、他の子と関わるようになれば、ちゃんと普通の人との関わり方もわかってきますから^ ^」と。


最近、自閉症の兄を持つ弟が主人公の「the black ballon」という映画を見ました。
映画の中で弟は、奇妙な行動をする兄を恥じ、兄さえいなければと、「普通」の兄がほしかったのにと願います。
ほんと、アレに近い現実っちゅーことですな・・・。
でも「ウ⚫︎コで粘土遊び」だけは、ご勘弁願いたいぜ・・・!

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