やーねー、もーねー、ありえないですよー。
あんまり同居の家族のことを書くのは、プライベートな話だしよろしくなかろうと思いつつも、やっぱり納得いかないので投稿。
私が気にしすぎてるだけー??
昼ドラ風な話になっちゃったのは、わたいが三十路おばちゃんの入り口に立ってるからですかねー´o`
私たちの日本行きに合わせて、しばらく父親に会えないセサ(フリオの前の奥さんとの子ども)のために、セサとセサのお母さん(フリオの前の奥さん)は、この夏にヨーロッパ旅行を計画しています。
海外へ出るので当然パスポートが必要になるのですが、子どものパスポート発行は日本より少し手続がややこしいのです。
日数がかかることはわかっていたので、前々から「早くやりなよ」とは言っていたんですが、その辺はやっぱりメキシコ人・・・「明日明日」で、手続にとりかかりはじめたのは、今週の初めでした。
なんだかんだと仕事を早めに切り上げたりして、なんとか金曜日までに準備できそうだ、という段階になって、お義母さんが「車は使えないわよ」と言い始めました。
「だって、靴買いに行くんだもの」
・・・・・・・えぇぇぇぇえぇぇぇえぇ!?;
「ちょっと待ってよ、ママ。オレは来週にはこの家を出るんだ。今週中に手続してやらないと、セサはパスポート取れないんだよ!」
「知らないわよ、そんなこと。早めに準備しない自分が悪いんでしょ」
ひ、ひでぇ・・・!!!!
「わかった、オレが悪かった。じゃあいつなら使える?」
「水道代払いに行かないといけないし、銀行も行くし、アリソン(セサの従兄弟)の母の日のパーティーも行くから、今週はダメ」
「水道代なんて来週でもいいだろ!?」
「ダメよ、私は忙しいから今週中に払いたいの」
忙しいって、忙しいって、はっきり言って、お義母さんは一日中ネットかチャット、家事はばあちゃんに任せきりで何もしなくていいので、ものすごーーーーーくヒマそうですけど!!!!
部屋から出るのは、友達とゴハン食べに行くときくらいじゃね!?
「ママ!頼むよ、シビルオフィス(役所)やセサのIDの写真を取りに行ったりするのに、いろいろ回らなきゃいけないんだ。セサがかわいそうじゃないか!」
頼んで頼んで拝み倒しましたが、断固・ノー。
「タクシーで行ったら・・・?」
私がこそっと言うと、フリオは「今は考えたくない」とむっつり黙ったまま、寝室へ行ってしまいました。
結局、靴を買いに行ったお義母さんが早めに帰ってきたので、「あぁ、なんだかんだ言って、気を遣って早めに帰ってきてくれたんだな」と思い、ほっとしてフリオにそれを伝え、ギリギリの時間に出ることに。
ところが車のキーを取って外へ出ようとすると、「どこへ行くの?」とお義母さんから睨みつけられました。
「セサのパスポートの手続だよ」
と言うと、「やめてよ、今戻ってきたところなのに、車が埃で汚れるじゃない。ガソリンだって減るし」とまたしても文句・・・。
なくねー!?埃で汚れるって、どんだけー!?
フリオは不機嫌なまま、車で手続に出かけました。
※※※
フリオが家に帰ってくると、お義母さんはまたしても、「今週末は絶対車は使えないから」と言い出しました。
「特に日曜日は絶対ダメ。みんなでプールに行くんだから」
フリオ、メキシコ最後の日・・・日曜日は、私たちをのぞく家族全員で、車で遠出をしてスイミング・プールに行くそうです。
「オレたちは・・・?」
「人数が多くなるから来ないで」
正直、こういった状況は今回が初めてじゃありません。
私たちは食費・電気代もろもろ込みで月600~800ペソ払ってるのですが、他の兄弟は一銭も払ってません。
(ちなみにお義母さんは、昔水道局に勤めていたとかで、関係者やらコネやらで、水道・電気代は1回の請求で最大でも約200ペソ)
にも関わらず、私たちの食事は平日の昼間のみ。
他の兄弟は全員毎食付で、土日はデリバリーで豪華な食事。
でも、私たちの分はありません。
私たちの分だけ、買ってこないのです。
また、食事と一緒に飲むコーラも、私たちの分だけないので、自分たちの分は買ってこないといけないのですが、ある日、いつも通り自分たちのコーラを買ってきたら、「どうしてみんなの分買ってこないのよ!本当に恩知らずね」と責められました。
もう怒るのも疲れるし、こういった扱いを受けるのは慣れてきてるので、素直に「ごめんなさい」と謝りましたけど。
さすがに最後の日曜日くらいはそれはないだろうと思い、サプライズかなと考えていたのですが、やはり本当のようです。
しかもおばあちゃんは「あなた達がいなくなったら寂しくなるわ・・・」と、時々泣いていたので一緒にいてくれるだろうと思ったら、おばあちゃんもプール組だそうです。
「どうしてそんなことが出来るかわからない。オレはしばらく帰って来ないんだよ?さくらにも、もしかしたら二度と会えないかもしれないのに」
フリオがショックを受けておばあちゃんに聞くと、おばあちゃんは聞こえないふりをするように、顔をそむけました。
「だって、アリソンが行きたいって言うから。かわいそうでしょ」
「でもどうして、オレたちの最後の日曜なんだ。来週でもいいじゃないか」
「行くのが遅くなるじゃない」
※※※
私がこの家に来る前、フリオは何度も「この家族にとって一番大切なのは、ホルヘ(3番目の義弟)なんだ。オレは必要ないんだよ」とぼやいていました。
いじけてるだけかなと、思っていたんです。
それはフリオ側の視点で、第三者から見たら、きっとある程度は公平だと、思っていたんです。
今では、フリオの意見は正しいと断言できます。
アリソンは、ホルヘの娘。
アリソンが、「プール行きたい!この日じゃなきゃやだ!」と泣いたそうで、だから、その日に行くのだそうです。
アリソンとセサは同じ誕生日。
その日、お義母さんはアリソンのために、ホルヘと一緒に遠出をして食事へ行こうと誘いました。
でも、セサにはなし。
「どうして?」と聞くと、「人数が多くなるから無理」。
ある日、お義母さんは孫貯金をしてるんだと、缶を2つ見せてくれました。
ひとつは、コインがぎっしり詰まった重い缶。
もうひとつは、コインが1、2枚だけの軽い缶。
重い缶は、アリソンの貯金。
軽い缶は、セサの貯金。
私は驚いて、「どうしてこんなに違うんですか?」と聞くと、「だって、セサのは貯まらないんだもの」。
「え・・・えーと、だからどうして貯まらないんですか?」
するとイライラしたように、「知らないわよ、貯まらないものは貯まらないの」。
セサには、1週間に1回のピックアップも嫌がるくらい。
アリソンには、1週間に3回は迎えに行き、ときどき一緒のベッドで寝て、髪もとかしてあげる。
フリオには、学校へ迎えに行くのですら嫌がるくらい。
ホルヘには、頼まれれば職場に昼食を届けに行くだけじゃなく、飲み物も買っていってあげる。
クリスマスプレゼントだって、全然違う。
セサには、クリスマスプレゼントはなかった。
アリソンには、大きなバービー人形用のお家を買ってあげた。
フリオとホルヘも、明らかに商品のランクが違うもだったので問いただすと、「同じ値段よ」と言う。
でも、買出しに行った義弟に白状させると、「ごめん・・・。実は、ママからもらったプレゼント代、フリオだけみんなの半額だったんだ。だからいいのが買えなかった」
約1年、この家で暮らしてきたけれど、この扱いの違いの謎は最後までわかりませんでした。
同じ子どもでも、兄弟でも、好きな子どもと嫌いな子どもが出来るんでしょうか。
フリオいわく、「ホルヘが一番白人に近いからだろ」と。
確かに、ホルヘはお義母さんと同じく、白い肌に青灰の瞳、栗色の髪。
フリオは褐色の肌に黒い瞳、黒い髪。
同じ子どもでも、兄弟でも、好きな子どもと嫌いな子どもが出来るんでしょうか。
フリオいわく、「ホルヘが一番白人に近いからだろ」と。
確かに、ホルヘはお義母さんと同じく、白い肌に青灰の瞳、栗色の髪。
フリオは褐色の肌に黒い瞳、黒い髪。
「そんなに嫌なら出ていけば?感謝こそすれ、文句なんて!」
以前に罵られた言葉。
それが、サバイバルなメキシコ式理論。
それが、サバイバルなメキシコ式理論。
「この家を出るのに、未練はない」
フリオはきっぱりと言います。
私がフリオでも、やっぱり同じことを言うでしょう。
お世話にはなったし、感謝はしているけれど、それは家族としてではなく、同居人としてのレベル。
最後の日は、フリオとさくらを惜しんで誰か泣くのでしょうか。
恩知らずな私は鼻で笑ってしまいそうですけども。
4 件のコメント:
ロブさん、こんばんは。
先日のコメント、余計な心配をかけてしまって本当にごめんなさい。
今回の記事を読み終えるころには、鼻すすってました私(;_;
この1年そんな驚くことがあったんですね。
あーーなんか言葉で言い表せないのだけれど、早く日本へ帰って元気になってね!!
だんな様もそうした状況だからこそ、さくらちゃんとロブさんを大事にずっと大きな愛情で包んでくれると思います。
私...とりあえずメキシコ行きますけど(~_~;)、弱音吐いたら、ロブさん渇入れてね!!
いつかメキシコに遊びに来る時は、どうか私の所に来てくださいよ~!それまで元気に頑張ります。
親子3人笑顔で過ごせることを心から願ってます。
ロブさん、こんにちは。
メキシコ生活、お疲れ様でした。何も未練はないですね、こんな家族。…って、人の家族に失礼だとは思いますが、ひどすぎますよ。こんな状況を全然知らずに、ノホホーンとコメントを残させてもらってきましたが、弱音をはかず、むしろ旦那様とさくらちゃんとの生活を楽しく綴ってくれたロブさんの日記に感謝です。いつもとても楽しく読ませてもらっていました。日本へ帰られたら、のびのび楽しく暮らしてくださいね。日本からも、また時々私のブログにも遊びに来てください。いつかどこかでお会い出来る日があったらいいなぁ、なんて思いつつ…。
ポラリスさん>こんばんは!お返事遅くなってしまってすみません;
いえいえ;家族みんないい人たちなんですけど、どこかズレてるというか・・・それが当たり前って感じで・・・やっぱり違う家族同士が暮らすって難しいですね。ほんと、よくフリオはやっていけたなぁと思います。
でもこういうのはレアケースだと思うので!メキシカン家族は基本的に暑苦しいくらいあったかいので!(笑)きっといいところもたくさんあると思います!
ポラリスさんも上手くやっていけるといいですね☆
HIROKOさん>お返事遅くなってしまってすみません;
いやぁ、私は所詮外国人の嫁なので、こんなもんかなぁと思っていたのですが、フリオとセサは見ててかわいそうに感じました。それでもそれが当たり前のこととして受け入れられているのが、よくわからなくて。別に嫌ってるわけじゃなく、ただ不公平なだけなんですよね。最後まで謎でありました・・・。
えっそんな、お別れみたいなコメント!(笑)私、日本に帰ってもガツガツHIROKOさんのブログ読みに行きますので!私のブログはしばらく荷物の整理で不定期になると思いますが;更新楽しみにしています~^^
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