2015年12月28日月曜日

東尾張病院・第1病棟の備忘録~その1:精神病院って。

忘れんうちに/書いてしまおう/備忘録。

ということで、私が入院した東尾張病院・第1病棟のことを書いていきます。
他の病棟はまた少し違うので、あくまでも2015年末頃の第1病棟のお話です。



東尾張病院の院内には、うつや統合失調症等の患者が中心?の第1・2病棟(閉鎖病棟)、思春期の子が入る?第3病棟、認知症等の患者が中心の第5・6病棟(開放病棟)、デイケア棟等があります。

私が入院したのは第1病棟。閉鎖病棟なので、患者さんの状態でランク付けがあり、それによって行動範囲が異なります。

Aランク=行動範囲は病棟内のみ。院内には出られません。売店も行けません。
Bランク=家族等の同伴があれば、院内へのみ出ることができます。また、お医者さんから許可が出れば、週3日×1時間ずつ作業療法に参加できます。
Cランク=家族等の同伴があれば、病院外へ外出が可能です。お医者さんから許可が出れば、週3日×1時間ずつ作業療法に参加できます。
Dランク=同伴なしで院内散策が可能です。作業療法も、毎日午前中のみ参加できます。
Eランク=同伴なしで院外外出が可能です。

ですが、Eランクまで上がる人はほとんどいませんでした。たいていBかC、よくてDランクです。

患者さんたちの7割ぐらいが、ぱっと見は普通の人たちでした。

残り3割は罵詈雑言吐きまくってたり(ランダムに公衆電話から知らない番号に電話して「てめぇ殺しに行ってやるからな‼」とか)、奇声上げるのが止まらなかったり、空中とお話してたり、急にトリップして意識なくす人もいました。

でも7割の人たちも、やっぱり患者さんたちです。
突然幻聴が聞こえる人(統合失調症)や、うつで寝たきりの人、突然自分の生い立ちを話し始めて泣き出す人等々・・・。

一番驚いたのは、ほとんどの患者さんたちが入退院を繰り返していること。今年だけで4回入退院された方もみえました。
「退院して家に帰ると不眠が始まって、だんだんうつになるだろ。幻聴も聞こえ始めて、普通の暮らしなんて無理になって、また入院だよ」
ほんと、ふっつーのおじさんなのに、そんなこともあるのかと・・・幻聴聞こえるって、なんかコワイ。

「人によるよ。私は男の子3人ぐらいが話しかけてくるし、○○さんはずっと命令されるんだって。▲▲さんは女の人に囁かれるみたいって言ってたよ」
明るくみえる普通の30代の女の人なのに、15、6歳の頃からずっと幻聴に悩まされて、この人も入退院の繰り返し。

私は過労からくるうつ病だったので、ほとんど独りで過ごしてましたが、食堂でたまたま隣になったりすると、他の患者さんたちと話をすることもありました。

たいていの人が3ヶ月入院、そのうちに症状はある程度回復する人がほとんどでしたが、だんだん食が細くなって、最終的には何も食べられなくなる人や、症状が変わらない人も何人か見かけました。
そういう人たちが第2病棟へ移るんだとかナントカ。
あんまり詳しいことはわかりません。

ただ、第1病棟から第5・第6病棟に移った人たちからは「あそこはもうマトモな人はいない。知能は2、3歳程度。便も食べ残しも散乱してる」とげっそりした顔で聞かされました。
うわさだけですが、大変そうです。


入院中は不便さばかり感じていましたが、退院してみるとやっぱり入院中のが精神状態は安定してたなぁと思います。ただひたすら毎日ゴロゴロするのみ!
暇すぎて死ぬ、と思っていたものの、1、2週間ぐらいで生活リズムが整ってきて、ずいぶん楽になってきます。

退院時は、もう少し入院して休んでいたかったなぁと思ったくらい。
自宅は・・・やっぱりママさん業は疲れますね。フゥ=3


でも入院中に、本と音楽にハマりました。てかそれしかやることないもんね!
その話はまた次回に。

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