2014年1月17日金曜日

自閉症・知的障害とバイリンガル①はじめに

娘の自閉症が発覚したのが、2013年5月末。彼女が2歳9か月の時でした。
その時の発語は全くなし。意味のない音を羅列するだけで、コミュニケーションは全くとれず。

今、3歳5か月になろうとしていて、療育の甲斐もあってか、少しずつ発語は増えています。
自閉症がわかってから、私たちが一番心配したのは、彼女は果たしてこの先、バイリンガルになれるのか?ということ。

お医者さんは、「バイリンガルになれますよ。だから家庭で使われている言葉を一番大事にしてください。英語で話してるなら、英語で話しかければ大丈夫」

言語聴覚士・臨床心理の先生たちは、「自閉症・知的障害の人たちは、たくさんの言葉を同時には覚えられない。犬を「わんわん」と教えてしまうと、もう「わんわん」と名付けてしまって、同時に「犬」である、ということを教えるのが難しい。だから日本語だけを教えてください」

周りの人たちは「だったら夫が日本語覚えたらいいじゃん」

でも娘が日本語しか話せなかったら、夫は父親としてコミュニケーションが十分にとれず、とても悲しいと思うのです。
だから、夫が日本語を話せたとしても、それは私がさくらとスペイン語で会話しろ、と言われているようなもの。親と子の感情論、わが子と話すのに母国語でない言葉でコミュニケーションをとるのは違和感と距離感が生まれるため、できれば避けたいところです。

自閉症とバイリンガルについて調べると、海外で自閉症+バイリンガル教育に悩むお母さん方のブログはいろいろ出てくるのですが、在日本の方のブログはなかなか見つからず・・・。
(もっと調べればあるかもしれませんが、いかんせん時間がなー)

英語サイトならたくさんあるようで、どれもほぼ一致で「自閉症はバイリンガルになりうる」「家庭の言葉で育てるのがベスト」と出ています。

自閉症、知的障害、アスペルガー、LD(学習障害)、エトセトラ・・・。
どれも自閉症「スペクトラム」と呼ばれる連続性の中にある障害で、どの子の障害も千差万別。
ひとくくりにはできませんが、わが子がスペクトラムと診断され、今後父と母の言語の違いに悩むご両親がみえたら、その方たちの何かの参考になればいいなと思い、さくらの言語の成長の記録や、いくつか論文を翻訳することにしました。

娘は、今年の4月から社会生活の第一歩として保育園が始まります。
今でもうちのスクールで問題を起こしまくってるので、先が思いやられますが・・・。
娘が幸せに、そしていつか私たちが亡くなった後も、自分で生活していけるようになってくれたら嬉しく思います。

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