空港に着いたのは朝6時半。
カウンターにはまだ何人か並んでいます。
ほっとしつつ、メキシカンタイムに感謝しながらチェックイン。
セキュリティチェックの前で、お義弟ともお別れです。
日本好きなお義弟は、すでに今から日本旅行を計画中です。
そのころには、私もメキシコに対して寛大になれているのでしょうか。
さようなら、チワワ。
できることなら、もう実家には行きたくない。
向かったのはメキシコシティ。ここから乗り継ぎでカンクーンへ行きます。
メキシコシティ空港では、アメリカン航空の窓口でメキシコシティからLAまでの航空券を買う予定でした。
乳児料金の設定のあった日本版webサイトから購入したのですが、海外向けに乳児用の発券ができないと出発前日に連絡があり(1ヶ月以上前に買ったのに遅くない・・・!?)、急遽窓口で買うことになったのです。
LA乗り継ぎだと直行便より5万近く安くなるはず、で私とさくらだけ乗り継ぎ便にしたわけですが、ここに来て落とし穴が。
アメリカン航空の窓口へ行くと、「乳児に税金がかかるので、360ドルです」
購入のさいに表示されたのは180ドル。
バ カ な。
LAから成田の航空券も、直前になって帰国日が決まったこともあって、やや割高でした。
もし360ドルで買ってしまったら、アエロメヒコの直行便と1万円くらいしか変わりません。
ずー・・・・ん・・・・と落ち込む私・・・・。
「だから別々はやめた方がいいって言ったろ?」
フリオに呆れられても、後の祭りです。
「税金はかかるものなの!日本の窓口がよく知らないだけよ。嫌ならやめれば」というアメリカン航空の窓口の態度も悪いし、連絡も遅すぎるし、日本航空のキャンセル料がドル建て払いであることを考えれば直行便にしても3万円程度しか変わらなくなってくるので、ここに来て急遽、私の便はすべてキャンセル、フリオと一緒にアエロメヒコで帰ることにしました。
「ほんの少しの金をケチるより、楽が一番だって!」
確かにスーツケースも予想以上に重たく多くなってしまったし、なにより、最後までフリオと一緒というのが心強いです。
カンクーン行きの便を待つ間、空港内のバーガーキングで腹ごしらえ。
ずっと楽しみにしていた旅行なのに、待ち時間のあいだ、2人が考えるのは今朝のことでした。
私は申し訳ない気持ちでいっぱいで、ずっと「ごめんね」と謝っていました。
フリオは、責めたくても責められない様子で、「怒ってない。怒ってないけど、その怒る癖は直した方がいいと思う。怒ってどうにかなるなら怒ればいい。でもどうにもならないなら、怒るべきじゃない。生きていると、ただ理由もなく辛い目にあうことがたくさんある。そのたびに腹を立ててもどうしようもないよ。ただ、ぐっと堪えなきゃならないときもある」
そして、セサがかわいそうだと。
あの子は関係なかったのに、と。
重い気持ちを抱えたまま、私たちはカンクーン行きの飛行機に乗りました。
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