余談ですが、フリオが病院でまともな診察を受けるまでは長い道のりでした。
まず1回目のトライ。
フリオとさくら、一緒に診察の予約へ行く。
「1家族につき、1日1人しか診察できません」
仕方なく、さくらのみ診察予約。
2回目。
さくらの診察のさい、フリオの診察予約をお願いする。
「予約時間外です」
この時点で午後5時。
オフィサーによって予約時間はまちまち。
でも午前中ならわりと確実なので、お義母さんに予約をお願いすることにする。
3回目。
お義母さん、予約に行く。
オフィサーの遅刻で1時間待たされる。
ようやく来たと思ったら、
「予約時間外です」
ハズレだったらしい。
でもあと1時間で受付できるとのことだったので、待つことに。
1時間後、
「前日予約しか受け付けてません。ちなみに5日後まで予約は一杯なので、後日来てください」
前日予約のみで5日後まで予約いっぱいっておかしくない!?
お義母さん、2時間も待たされたので食ってかかるも、予約受け付けてもらえず。
4回目。
フリオ、とうとう体調崩す。学校を早退し、救急へ。
腕から大量の血が止まらない男性、1時間以上待たされている。
呼吸困難で痙攣している男の子も、順番待ちで放置。
そんな待合室で4時間待ち、検査を終えて、ようやく診察室へ入ったところ、医師のシフト時間が終わったという。
「後から来る医者が診てくれるから」
といわれ、待っていたが、次の医師いわく、
「前の医師から何の引継ぎもない。また待合室で最初から待って検査して」
と追い出される。
さすがのフリオも怒りに震え、待たずにそのまま帰宅。
5回目。
同日夕方、「病院なんかもう行かない」とベッドの上で頑なにブランケットに包まるフリオ。
高熱なのに震えと冷や汗が止まらないので、なんとか説得し、プライベートの医師に診てもらうことに。
プライベート医師の診察代、200ペソ。
薬代、600ペソ。
高血圧のための血液検査代、800ペソ。
次回以降も引き続き診察と薬療法・・・。
急な出費でしたが、命には代えられません。
給料日でよかった・・・でなきゃ払えなかったですわー´o`
「やっぱり日本へ行こう。こんなひどい医療サービスのメキシコになんかいられない。これがオレでよかった。もしさくらだったらと思うと、ゾッとする」
今回の件で、フリオは日本行きに対する決心が固まったようです。
プライベートの医師にかかれるだけのお金があればいいんですがねー・・・ないのが問題なんだな☆
やっぱり健康第一です。